『飛龍戯児図』/狩野芳崖 作 [フィラデルフィア美術館蔵]1885年
*この「飛龍戯児図」は親子の龍を描いている。
芳崖が数多く描いた龍の作品のなかでも異色作である。
親龍の体にまとわりつき、甘えている子龍を見ていると
想像の動物を描きながらも人間の親子のようで、実に微笑ましい不思議な作品である。
異様な容姿が、ことのほか親子の愛情を感じさせる。
また、身体のひねり、鱗のリズムを逆転させたその極端な強弱の妙技からは
「明暗水墨」という言葉をも思い出させる。近代水墨画のなかでも類のない傑作といえる。
--[龍の本]より抜粋--
さて
本年の幕開けは
色々と思いを馳せながら
ゆっくりと自宅で迎えました。
2012年は
学びの年にしようと思います。
限られた時間を大切に積み上げて
素敵な1年になりますように。
どうぞ、本年も
よろしくおねがいします。
黒瀧節也