2014/01/01

2014年も宜しくお願い致します。




今年は午年ということもあり
自身の指針のひとつである

「人間万事塞翁が馬」

を念頭(年頭)の礎として日々を過ごして参る所存です。

2014年も
どうぞ宜しくお願い致します。


あ、
人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)とは
幸福や不幸は予想のしようのない事の例えです。


中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。
さらに北には胡(こ)という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。


ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げていってしまいました。
この辺の北の地方の馬は良い馬が多く、高く売れるので
近所の人々は気の毒がって老人をなぐさめに行きました。


ところが老人は残念がっている様子もなく言いました。


「これが幸福のもとになるかもしれん。」


そしてしばらく経ったある日
逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさんつれて帰ってきました。


そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。


「これが禍わざわいのもとになるかもしれん。」


しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。
近所の人たちがかわいそうに思ってなぐさめに行くと、老人は平然と言いました。


「これが幸福のもとになるかもしれん。」


1年が経ったころ胡の異民族たちが城塞に襲撃してきました。
城塞近くの若者はすべて戦いに行きました。


そして、何とか胡人から守ることができましたが
その多くはその戦争で死んでしまいました。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。


 この話は、中国の古い書物「淮南子(えなんじ)」に書かれています。


「人間万事塞翁が馬」の「人間(じんかん)」とは
日本で言う人間(にんげん)の事ではなく、世間(せけん)という意味。

「塞翁」というのは、城塞に住んでいる「翁(おきな)=老人」という意味。

「運命は、福から禍(わざわい)へ、また禍(わざわい)から福へと人生に変化をもたらした。
 まったく禍福というのは予測できないものである。」という事です。


安易に喜んだり悲しんだりせず
大きな流れを見据え
昨年のエモーショナル過ぎた1年の対極を模索してみたいなあ
なんて、年の始めにぼんやりと思っています。